まずは、なんと言っても、5教科の試験でしっかりと点数を得点することです。5教科400点未満の生徒は、特色検査対策よりも5教科の対策をしてください。特色検査と言えど、5教科で高得点が取れない生徒は、太刀打ちできないです。
次に大事なことは、因果関係の理解です。例えば、社会で「盆地は夏に暑くなる」と習いますが、なぜ盆地は暑くなるのか説明ができますか?理由としてはフェーン現象が鍵となっています。ではフェーン現象を説明できますか?フェーン現象を理解するには、理科の知識が必要となります。このように、因果関係を考えることが特色検査では求められます。
3つ目は、情報処理の能力です。文章・グラフ・表などから、必要な情報を抽出することが求められます。情報量が膨大な場合や、見慣れない単位や計算式を使っているデータなどもあるので、日頃からあらゆるデータに触れておくと良いでしょう。そして、それらの情報から、妥当な結論を導き出すことも求められます。こちらは論理的思考力ですね。中学校受験の適性検査問題に似ています。
そして最後は、「満点を取らなくても良い」と認識することです。年度や選ぶ問題によっても異なりますが、合格者の平均点は50〜60点台です。つまり、満点を取る試験ではないので、極端に難しい問題は捨てる勇気も必要です。逆に1問にこだわりすぎて、時間がなくなってしまうと、解ける問題を落としかねないので、戦略をしっかりと立てて臨みましょう。