【神奈川県高校入試】特色検査対策でおすすめの方法はこれだ!

今回は神奈川県公立高校入試で進学校を中心に導入されている特色検査(自己表現)の対策方法を解説します。なお、サイエンスフロンティア高校の特色検査分析はこちらとなります。

そもそも特色検査とは?

一般的に「特色検査」と言うと、5教科横断型の筆記試験のことを指します。実施校は計18校です。

特色検査は「提示された文章や資料を読み取り、中学校までに習得した知識・技能を教科横断的に活用して、問題を解決する思考力・判断力・表現力や創造力等を把握するための検査」です。

特色検査の過去問はこちら

高得点を取るために必要なこと

①高校入試問題5教科で高得点が取れる。(5教科知識)

②因果関係が理解できる。(論理的思考)

③文章や資料を素早く読み、妥当な結論を導き出せる。(情報処理&論理的思考)

④満点を取るテストではないと認識する。

まずは、なんと言っても、5教科の試験でしっかりと点数を得点することです。5教科400点未満の生徒は、特色検査対策よりも5教科の対策をしてください。特色検査と言えど、5教科で高得点が取れない生徒は、太刀打ちできないです。

次に大事なことは、因果関係の理解です。例えば、社会で「盆地は夏に暑くなる」と習いますが、なぜ盆地は暑くなるのか説明ができますか?理由としてはフェーン現象が大きな要因となっています。ではフェーン現象を説明できますか?フェーン現象を理解するには、理科の知識が必要となります。このように、因果関係を考えることが特色検査では求められます。

3つ目は、情報処理の能力です。文章・グラフ・表などから、必要な情報を抽出することが求められます。情報量が膨大な場合や、見慣れない単位や計算式を使っているデータなどもあるので、日頃からあらゆるデータに触れておくと良いでしょう。そして、それらの情報から、妥当な結論を導き出すことも求められます。こちらは論理的思考力ですね。中学校受験の適性検査問題に似ています

そして最後は、「満点を取らなくても良い」と認識することです。年度や選ぶ問題によっても異なりますが、大体合格者の平均点は50〜60点台です。つまり、満点を取る試験ではないので、極端に難しい問題は捨てる勇気も必要です。逆に1問にこだわりすぎて、時間がなくなってしまうと、解ける問題を落としかねないので、戦略をしっかりと立てて臨みましょう。

特色検査の内容

大問1と大問2は共通問題となっており、どの高校も同じ内容です。大問3から大問7は選択問題(サイエンスのみオリジナル問題)で、学校ごとに2つ選択します。試験時間は60分で100点満点の試験です。

上の表は、2020年度の特色検査を教科ごとにまとめたものです。このように、幅広い知識が複合的に絡んだ問題が出題されます。5教科以外の副教科の知識も問われますが、100点満点中、25点は英語問題ですし、その他は数学に関する問題が多いので、特に英数は伸ばしておきたいです。ただ、数学は単純な計算問題などは出ません。パズルや確率など、思考力を問うような問題が多いので、数学は思考力系の問題を解いておくと良いでしょう。

実際の問題(2020年度)

サンプルとして2020年度の共通問題 問1を載せました。問1は必ず英文で作成されます。25点分です。素早く長文読解をしないと、間に合わないです。

2020年度「共通選択問題」の採択

下の表は2020年度の特色検査において、各学校がどの問題を選択したのかを表しています。選択問題は、湘南高校型と翠嵐高校型があると言われています。これは、湘南高校が選ぶ2つの問題(湘南高校の先生が作成していると思われます)と、翠嵐高校が選ぶ2つの問題(翠嵐高校の先生が作成していると思われます)が異なるからです。残りの1つは多摩高校が作成していると思われます。(※あくまでOKUNO塾の解釈です。正しいかどうかは分かりません。)

特色検査の対策方法

特色検査対策とはいえ、出題される内容は中学で習う単元ですので、5教科の勉強を徹底することが重要です。当然、あなたの学力レベルに応じて、勉強する内容や難易度は異なります。そこで、直近の5教科の過去問を解いてみてください。そちらの点数をベースに対策方法をお伝えします。

400点以下
5教科400点を超えるまでは、5教科の勉強をひたすら行う。

400点〜(英語の長文読解が苦手な人)
・オンライン英会話を始める。

ここ数年、共通問題の1つは必ず英文で出されるので、英語の長文読解がスムーズにできると、得点しやすいです。ということで、英語の長文読解対策を行いましょう。OKUNO塾ではオンライン英会話をおすすめしています。英語がすらすら読めると、25点は確実に取れると思います。

400点〜(図や表の読み取りが苦手な人)
・国勢図会を読む。
・サイエンスフロンティアの過去問を解いてみる。
・特色検査の過去問を解き、1週間後にもう1度解いてみる。

図や表の読み取りに時間がかかる人は、日頃から図や表に触れる機会を増やしていきましょう。おすすめは、国勢図会というデータブックです。寝る前の10分でもいいので、いろいろな項目を読んでみるとデータに対するアレルギーが緩和されるかも知れません。またサイエンスフロンティアの特色検査は膨大なデータの読み取り問題が多いので、手始めに解いてみるといいでしょう。

もちろん、特色検査の過去問も解いた方がいいです。ただ、おそらく高得点は取れないと思うので、しっかりと復習に時間をかけましょう。自分でパソコンやスマホで調べながら直しをすることで、より深い理解が得られます。そして、1週間後にもう1度解いてみましょう。前回より知識量も増え、情報処理の速度も上がっていると思います。これを積み重ねていくことで高得点が取れるようになるでしょう。

400点〜(パズルの問題が苦手な人)
・数学アドベンチャー5級〜準2級あたりを解く。
・思考力検定の問題を解く
・高校数学の数列を解く。

パズルや数列・規則性の問題などは高校によっては頻出問題です。それらの問題がよく出題される高校を受験する場合は、上記の対策をおすすめします。

数学と言っても、いわゆる計算問題ではなく、論理的思考力を問うような問題ばかりです。文章量が多い場合もあり、情報を整理しながら理解する必要があります。

400点〜(文章読解が苦手な人)
・出口汪の日本語論理トレーニング 小学六年を解く。

出口先生のこのテキストは、一般的な読解力を鍛える問題集とは少々異なります。一般的に、読解力養成の問題集は文章を分解したり、指示語を入れたりと『国語』の枠でしか語られませんが、この本は、算数や理科・社会の問題を例題にとりながら読解力の問題を解くページがあり、とても実用的です。

400点〜(ケアレスミスが多い人)
・条件に印をつけながら特色検査の過去問を解く。

特色検査は問題文が複雑なことが多く、条件を間違えて答えてしまうことが頻繁に起きます。せっかく考え方や計算式は合っていたのに、最後の最後で読み間違えた。となると、非常に悔しい思いをするので、条件に線や丸をつけるなど、印をつけながら解いていくと良いでしょう。おそらく復習できるほど時間が余ることはないので、1回で確実にミスなく解きたいです。そのためには、印をつけながら解いていくとミスが減りやすくなります。

最後に

特色検査は特別な対策が必要ですが、まずは5教科の勉強をしっかりとこなすことが最優先です。そして5教科で高得点が取れるようになれば、論理的思考力や図や表を読み取る情報処理能力を鍛えていきましょう。

ぜひ、自分の学力や性格に合った勉強方法を見つけてください。そうすれば、効率的に点数を伸ばしていけるでしょう。