OKUNO塾の小学生クラスは開校以来ずっと自立型個別指導です。自立型個別指導とは、要はくもんと同じです。生徒一人ひとりが自分で学習を進めていき、丸つけやわからない問題の解説は先生が個別に行います。ただこの指導法は、ほとんど先生による解説がありません。
なぜなのか?具体的に考えてみます。たとえば、先生1人に対し生徒が6人いる教室を想定してみましょう。どの生徒も1回あたり90分勉強したとすると、先生が一人の生徒と話せる時間は90分÷6人=15分です。かなり少ないですね。しかも、実際は丸つけや音読のチェックなどがあります。(もっと言えば、忘れ物をした生徒の対応や、電話やメール対応などもあります。)先生が丸つけをするので、15分の中で3分丸つけ、3分音読チェック、3分忘れ物をした生徒対応や保護者対応をしたとすると、解説できる時間は生徒一人当たり6分しかありません。90分の勉強で先生の解説時間はたったの6分です。
このスタイルでOKUNO塾も長年続けてきましたが、解説時間が少ない現在の指導スタイルを続けるよりも、「小学生には、もっと多くの解き方・考え方を教える時間を増やした方が良いのではないか?」と感じるようになりました。そこで、教える時間をこれまで以上に増やせる指導形態は何か?それは自立型個別指導ではなく、集団授業であると思い、個別指導から集団授業に切り替えることを決断しました。