やる気向上には成功体験が必須

学力向上に必要な「能力とやる気」

学力向上の必要条件としてよくスキルセットとマインドセットの2つが挙げられます。スキルセットとは、知識や能力を指します。テストで点数を取るために単語を覚えたり、計算力や思考力を身につけたりすることが、いわゆるスキルを磨くということです。

もう1つのマインドセットは、やる気やモチベーションのことです。たとえ地頭が良くても、やる気がなければ学力は落ちるので、能力とやる気の両方がないと、なかなか第一志望校合格は難しいです。

やる気を上げることの難しさ

やる気のない生徒のやる気をどう上げるのか?これは、非常に難しい課題です。まず、やる気の上がる要因が人によって大きく異なります。叱ってやる気が上がるタイプ、褒めてやる気が上がるタイプさまざまです。ただ、どちらも一時的なやる気向上に過ぎないです。長期的に見れば、叱るとか褒めるなどの小手先の指導法ではなく、本質的に何が必要なのかを見極めないといけません。

また、塾はジムなどと異なり、お金を支払う人と、授業を受ける人が異なります。つまり、金銭的な負担も子どもたちは考えていないわけです。例えば、ジムのように自分のお金で通っている習い事であれば、元を取りたい、お金を無駄にしたくないという気持ちが働くでしょうが、塾ではそのようなことは起きません。

やる気をどう上げるか?に対する当塾の考え

では、やる気をあげるにはどうしたら良いのか?現段階で当塾が考えていることをお伝えします。それは、テストで良い点数を取ることです。

「どういうこと?」と思われた方も多いかもしれません。普通は「テストで良い点数を取るためにやる気を上げる」となるのに、今回は手段と目的が逆です。ただ、これが当塾が考えている、やる気向上のための手段です。

もう少し抽象的にお伝えすると、成功体験がなければ、長期的にやる気は上がっていかないと考えています。特に入塾して最初に受けるテストは大事です。絶対に良い点数を取らせましょう。そのためには、丸暗記でもいいのでとにかくテストに出るとこを覚えることです。

良い点数を取れば、勉強が楽しくなっていきます。取れることで達成感も出ます。楽しくないと、結局テスト期間だけ勉強して、終わればゲーム、Youtubeの生活に戻ってしまいます。自ら進んで勉強をさせるには、成功体験を味わわせることが重要です。

テストまで2週間以上ある場合は、学習管理を徹底的に行い、点数を上げましょう。当塾では毎日の学習計画立てと、毎日の宿題チェックを行っていますが、まだ成功体験を味わっていない生徒には、特に意識して学習管理を行います。正直テストに狙われるところだけを重点的に教えます。テストで高得点を取って、自分に自信を持ち、勉強の楽しさに気づいてようやくマインドセットが整います。

テストで良い点を取り、やる気が出たら、あとは自走していけます。どの生徒も最終的には自走できるようにさせなくてはならいので、①徹底的な学習管理→②テストで良い点を取る→③やる気の向上→④自走という流れが、現段階で当塾が考えている学習プロセスです。

勉強が苦手な生徒は、そもそも何を勉強したら良いかわからないこともあるので、勉強の仕方から丁寧に教えることが必要です。当塾では授業以外の学習計画立てや宿題チェックはすべて1対1で個別に行うので、集団授業塾でありながら、個別のフォローができます。

いずれにせよ、やる気の出ていない生徒には、とにかく点を取らせることです。点が取れないとやる気は出ません。打算的でもいいので、テストに出るところを重点的に教えます。

もちろん、高得点を取る生徒にはそこまでしません。あくまで今まで高い点数を取ったことのない生徒にだけです。成功体験を積んで、努力が結果につながることを経験し、さらに努力をしようと思うようになればマインドセットはクリアです。これは、勉強を楽しんでいる証拠です。こうなるまでが大変なので、徹底的な学習管理で生徒に成功体験を味わわせましょう。