OKUNO塾の定期テスト対策方法

塾生の半数以上が400点を取る

今回はOKUNO塾の定期テスト対策についてご説明します。当塾では生徒の半数以上が8割(5教科であれば400点)を取ります。ちなみに入塾テストは行っていないので、入塾時の学力は関係ありません。

ほとんどの生徒は、他の塾からの転塾組ですが、これまで1度も400点を超えたことのない生徒が、OKUNO塾の定期テスト対策を行って400点を超えることもあります。

テスト範囲が出されるまで

では、どのような対策を行っているのかというと、基本的にテスト範囲が出されるまでは、特別なことはしていません。「普段の授業」で十分です。

授業で意識していることは、テストで狙われやすい問題と、よくある間違いをセットで伝えることです。問題の間違いというのは、100人いれば100通りあるわけではなく、ほとんどが同じようなミスで、引っかかる所もだいたい同じです。つまり、間違いのパターンを把握し、事前に伝えておけば、ミスを大幅に減らすことができます。

たとえば中1数学の単元では、圧倒的に図のような符号ミスが多いです。体感ですが、この問題を間違える生徒の9割がこの符号ミスです。つまり、このミスを防ぐだけで、ほぼ全員が正解できるようになります。このように間違いのパターンを教えるというのは、学力を伸ばす上で有効な勉強方法だと思います。もちろん、指導者が間違いのパターンをいくつもストックしていないとできないです。

テスト範囲が出されたあと

当塾では毎日の学習計画を立てて、立てた計画通りに勉強を進めていきますが、定期テスト範囲が出たあとは、学習計画をテスト対策用に切り替えます。そしてテスト範囲を4〜5周分、異なるテキストを使って勉強します。「異なるテキスト」というのが肝です。

まず1周目は、普段の授業で使っているテキストです。2周目は宿題用として渡しているテキストです。そして3〜5周目は、塾にあるさまざまなテキストです。すべて教科書準拠のテキストなので、教科書のページと対応しており、的確なテスト対策になります。

なぜ、異なるテキストを使って5周も行うかというと、同じ範囲をいろいろな問題で解くことで、答えに対する問いに数多く触れられるからでです。たとえば、次の4つの問いを見てください。

  • 植物が光を受けて栄養分を作るはたらきを何というか。
  • 葉緑体で行われるはたらきを何というか。
  • 植物は、生きていくために必要な栄養分を食物から取り入れる必要がない。それは植物が何というはたらきを行なっているからか。
  • 植物の葉が互いに重ならないようについていることにより、葉の葉緑体で何のはたらきをさかんに行うことができるか。

4つの答えはどれも「光合成」です。同じ答えでも、テキストによってこれだけ問いの作られ方は異なります。当然1冊のテキストだけでは、これだけの問いに触れることはできませんね。そのため、異なるテキストを使って勉強することが大切なのです。

学習計画を綿密に立てる

テスト期間の学習計画は、苦手な教科・苦手な単元を優先に入れることが大事です。計画を立てずに勉強をさせると、好きな教科を中心に勉強し、苦手な教科が後回しになってしまいます。また、解ける問題に多くの時間を使ってしまいます。

これでは、点数は上がりませんね。もちろん気持ちは分かりますよ。苦手な科目はやりたくないですし、簡単な問題ばかり解いていれば、たくさん解けるので満足感があります。ただ点数は上がりません。

たからこそ、計画立てが必要なのです。当塾では、必ず先生と計画を立てるので、簡単な問題だけを計画に入れるということは起きません。苦手な教科・単元を優先的に計画に入れ、底上げを図ります。

また、基本的に毎日5教科勉強するように、分散して計画を立てることも大事です。「つまみ食い形式」と当塾では呼んでいますが、勉強した内容は忘れてしまうので、定期的な振り返りが必要です。そのため、1日あたり1教科20〜30分程度の量に抑え、その代わり毎日全教科勉強します。月曜日は数学3時間、火曜日は英語3時間と、1日1教科の勉強法は避けましょう。

週に1回、間違えた問題のみ解く日を作る

異なるテキストを使って、つまみ食い形式で勉強することの重要性はすでにお伝えしましたが、それと同時に、週に1回は復習DAYを作りましょう。

この日は、1週間の勉強で間違えた問題のみを解く日にします。テストの点数UPは、間違えた問題をなくすことで達成できます。日頃の勉強で正解した問題と不正解の問題を区別し、復習DAYで、間違えた問題のみを解きます。

正解と不正解を区別しているかどうかは先生が確認します。生徒に任せると何も区別しませんからね。徹底的な管理が必要です。そもそも生徒の半数以上を400点以上にするのは簡単ではありません。勉強の仕方から細かく何度も何度も伝えていかないといけないです。

副教科は学校のプリントからMyテストを作る

他の塾がどうしているかは分かりませんが、OKUNO塾では副教科の対策もします。なぜなら内申点を上げないと志望校合格が難しくなるからです。副教科に関しては、もちろん対策テキストは何種類もありますが、それよりも学校の先生のプリントからMYテストを作ることが重要です。

なぜなら、ほとんどの先生が授業で行ったプリントからテストを出すからです。なお、プリントをまとめることとは違います。あくまでテストを作ることです。たとえば、プリントの答えを赤シートで隠せるように、赤ペンで描き直すなどのことをさせます。

プリントのまとめ作りは女の子に多いですが、まとめて満足してしまいます。その後は作ったまとめを読むだけです。つまり、解くプロセスがありません。問題を読むことと、問題を解けることは似て非なるものです。

また、教科書からもMyテストを作らせます。今は文房具も進化しており、文字を専用のペンで上から塗れば、赤シートで隠れるチェックペンというものがあります。これを活用し、テストに出されそうな箇所をチェックペンで引き、それを日々テストしていきます。

5教科も副教科も問題を解くことが基本です。できるだけ時間をかけずに点数を上げるために、便利な文房具はどんどん使いましょう。