先述の通り、生活の中で数字を扱う機会が最も多いのは現金のやり取りだと思います。そのため子どもに現金のやりとりをもっと経験させる必要があるでしょう。
たとえば、昔は当たり前のようにあった駄菓子屋。今はかなり減っていますが、子供が自分でお金を握りしめて限られた予算の中から買い物をする、というのは数量感覚を鍛えるトレーニングになります。
1人で買い物に行かせるのが不安であれば、一緒にスーパーに行って、子どもに100円・200円を渡し、この金額で必要なものを買いなさいと会計を別にすればいいだけです。電車に乗る場合はSuicaではなく、現金で目的地まで毎回切符を買わせればいいです。
お金を渡されれば、予算内でなるべくお釣りが少なくなるよう、頭を使って買い物をするでしょう。このようにして、暗算や概算などの練習を生活の中で積むことができます。