伸びる生徒の勉強法

伸びる生徒は解答よりも解説を重視する

当塾では授業日以外も365日宿題チェックがあります。生徒は勉強したノートやテキストを写真に撮って先生に送ります。

これまで何千、何万という宿題写真をチェックする中で、伸びる生徒に共通する勉強法があるのではないかと感じております。

それは「解答よりも解説を重視する」ということです。

少々分かりにくいので、実際に生徒から送られてきた宿題写真を参考に説明します。

解答を書くだけではまだまだ

上の写真を見てください。

丸つけと直しは行っています。また間違えた問題は、解答を書いています。

このような写真は偏差値45〜55くらいの生徒に多いです。真面目に勉強はしているので、そこそこ伸びますが、上位層には届かないといった印象です。

(ちなみに偏差値45未満の生徒は、答えを写していたり、丸つけをしなかったりする場合が多いので、勉強法よりも真面目に解くところからスタートさせる必要があります)

この写真も同じです。

間違えが多いにもかかわらず、解答を書いて終わりです。これだけ理解できていない単元ならば、解答だけではなく解説も書き込む必要があります。

他塾から転塾してきた生徒にも、このような勉強法をする生徒がいます。これは宿題を出すだけで、宿題の中身まではチェックしない塾が多いからなのかもしれません。

この記事を読んでいる保護者の方にはぜひ、お子様のノートを見てもらいたいです。

全てのノートを解説まで書くべきだとは思いませんが、苦手な単元や予習単元では、解答だけでは不十分だと思います。

解説まで書く生徒は伸びる

一方で、伸びる生徒は解答だけでなく解説まで書き込むことが多いです。

「なぜ間違えたのか、間違いやすいポイントは何か、どうすれば次間違えなくなるか」などを意識している証拠です。

次に同じ問題が出てきたら、間違えなくなる確率が高い。だからこそ伸びていきます。

絵が上手な生徒は、視覚的にも工夫して解説の内容を書き込んでいます。こうすることでより記憶に定着しやすくなります。

この生徒(現中2)は、入塾して半年ほどで、定期テストが100点ほど伸びました。2月に行われた学年末テストでは5教科で430点を取り、大幅に自己ベストを更新しました。

今、この生徒はほとんど手がかかりません。最初は勉強の仕方から、教材選びまで細かく指示してきましたが、先生が伝えた方法を真面目に実践してくれるので、グングン伸びています。

解説を書くことはめんどくさい。さてどうするか?

上の写真のような勉強方法ができる生徒も、入塾時はそうではありませんでした。

授業をすれば、板書だけ写す。宿題は解答だけ書く。といった状態でした。

なぜ多くの生徒が解答しか書かないのか。それは解説まで書くのがめんどくさいからです。

彼らにとって「学力の向上」<「めんどくさいことの回避」なのです。

ではどうしたらよいでしょうか?

我々は「勉強の仕方まで工夫する重要性」を伝えまくるしかないと思っています。

とにかく伝えまくる。何度も何度も伝えまくる。

これが重要だと思います。

そして工夫した勉強法を実践したら褒めます。褒めるというより、認めるに近いですかね。そうした経験を通して、少しずつ結果も伸びて、自分の勉強法に自信を持てるようになります。

結果がでると、今までつまらなかった勉強を、楽しめるようになります。そして毎日の勉強に励むのです。

さらに伸びる生徒は、自分でまとめを作る

グングン伸びている生徒は、解答・解説を書くだけではなく、自分で複雑な単元や、苦手な単元のまとめを作ることが多いです。

上の写真は、中3生のまとめノートです。テキストを写している訳ではなく、生徒が1から作っています。絵も自分で書いています。

視覚的にも見やすく、また自分のためだけのまとめを作ることで、弱点の克服ができるようになります。

このように、自分の弱点を理解し、対策を講じる生徒は、自走の最終形です。このフェーズに入れば、先生が指導することは、ほとんどなくなります。

ここまで自律すれば、我々としても自信を持って社会に送り出すことができます。

勉強の仕方を教えるのは早いほど良い

勉強の仕方を教えるタイミングは早いほど良いと思っています。なぜなら一度身につけば、ずっと効率の良い勉強法が実践できるからです。

受験学年になってからではなく、できれば中1から、遅くても中2から実践ができると良いと思います。

宿題を出すだけ、あるいは勉強の仕方をチェックしない。これでは生徒の学力向上は望めません。

だからこそ、当塾では宿題のチェックを徹底しているのです。