年末年始の学習習慣について
あけましておめでとうございます。
年末年始は、塾がお休みのため、久しぶりに授業がない1週間となりました。塾はお休みでしたが、365日宿題チェックはあったので、年末年始も宿題チェックを行っておりました。
そこで、改めて気付かされたことは「面と向かって話をすることの重要性」と「ヒマは継続の敵である」ということです。
この1週間は、ほとんどの生徒が毎日宿題を出しておりましたが、中には急に宿題を出さなくなった生徒もいました。
年末年始でヒマな時間が増えたにもかかわらず、宿題をやらない。実はこれはヒマな時間が増えた「にもかかわらず」宿題をやらない。ではなく、ヒマな時間が増えた「だから」宿題をやらない。が正しいです。
ヒマな時間があるほど、やるべきことを後回しにできますね。あー勉強をやらなきゃ。。。また後でいいや。。あー勉強しなきゃ。。寝る前にやればいいや。。あーさすがにやらなきゃ。。。
このような状態が続きます。そしてDecision fatigueを引き起こします。日本語にすると決定疲れというものです。
Decision fatigueの状況下では、決定の質が低下します。そのため「勉強した方が良いのは分かっていても、ゲームをしてしまう」、「今日やった方がいいけど、明日に回してしまう」といった、非合理的な決定をしてしまいます。
つまりスパッと決めてスパッと行動した方が、良いのです。
ToDoリストにいつまでも残っているタスクや、返信したくない人からのLINEなども、すぐに処理すればいいのですが、なかなかできません。そして、タスクやLINEを見るたびに、あーやらなきゃ、返さなきゃ!と思い、決定疲れを引き起こしていきます。勉強が継続できない生徒も同じです。
そのため時間が有り余っている生徒ほど、宿題を行うことが難しくなります。部活で忙しい生徒よりも、帰宅部の生徒の方が勉強をしない。平日よりも土日の方が勉強をしない。といったことは、学習管理をしていればすぐに分かることです。
普段であれば、授業や自習室に来たときに、面と向かって話をして、宿題を出すように促すことができますが、休みの日はSlack上でしかメッセージができません。
ここ数日の宿題チェックを通して、改めて面と向かって生徒と話すことの重要性や、宿題をやるように面と向かって言い続けることの意味を感じました。
人は監視がなければすぐにラクな方に流れます。監視というワードは強制力が強く、あまり良いイメージがないと思いますが、生徒の学力を上げるためには、強制的にでもまずは勉強をする習慣を付けさせる必要があります。特に学力下位〜中位層は必須です。
学力を上げることは、容易ではありません、日々の地道な努力の積み重ねが、習慣となり、そしてその結果として学力向上があります。我々は生徒の学習習慣を変えるために日々の学習管理を徹底しています。
年末年始くらい、ゆっくりさせてあげてもいいかなと思う反面、一度習慣が崩れると、取り戻しに大きな労力を必要とするので、生徒のことを考えると厳しくしておいた方が良いでしょう。
とはいえ、対面で接することができない期間でも、全ての生徒がコツコツ勉強を継続できる仕組みを作り上げたいと思っています。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。