内申点の重要性

高校入試に使われる内申(神奈川県)

高校入試の重要な選考基準の1つとなっている内申点。神奈川県の場合は、中学2年生の後期(=45点)と、中学3年生の11月ごろの内申点×2(=90点)が高校受験で使用されます。合計は135点です。

副教科の内申も重要

多くの中学生を見ていて、よく思うことは副教科(保健体育・技術家庭科・美術・音学)の対策がおろそかになっていることです。国語も音楽も内申点は同じで、どちらも同じ1点としてカウントされます。

にもかかわらず、5教科の勉強ばかり念入りに行い、副教科の対策はほとんど行われません。入塾したばかりの生徒を見るとそのような傾向が非常に強いです。

当然、OKUNO塾では副教科も対策を行うので、当塾に通っている生徒たちはそのようなことは起きません。ただ、他塾から転塾してきた生徒を見ると、副教科で内申点を落としている生徒が大勢います。ちなみに副教科で内申3以下はNGです。最低でも4。これは能力ではなく、しっかりと対策をしたかどうかで決まるので、狙える数字です。

評価基準はテスト・提出物・授業態度この3つですね。高校受験を考えると、副教科のテスト対策をしない塾は、自分から合格を遠ざけているようなものです。先ほどもお伝えした通り国語も音楽も同じ1点なので、絶対に対策をすべきです。また、提出物のチェックもした方が良いでしょう。当塾では、学校の先生に提出する前に一度確認をします。字が汚い、明らかに答えを写している、など細かくチェックすべきです。

先生も人間ですので、当然全てを客観的に評価できるわけではありません。テストはA君の方が良かったのに、内申はB君の方が高かった、なんてことはよくあることです。講師業をしているとよく分かるのですが、ノートがいい加減な生徒、あきらかに写している生徒は、たとえテストがよくても良い評価を与えることは難しいです。だからこそ提出物を事前に塾でチェックし、学校の先生の評価を少しでも上げられるよう、当塾では意識しています。

なお、高校入試は内申点+試験点数で決まるので、内申点が高ければ、その分、合格に必要な試験点数は低くなります。具体的に、当塾近くの塾で見てみると次の表のようになります。

合格に必要な試験点数

 内申新城高校住吉高校高津高校
オール5135315点226点98点
 134319点228点102点
 133322点230点105点
 132326点233点109点
 131330点235点113点
 130334点237点117点
 129337点239点120点
 128341点242点124点
 127345点244点128点
 126348点246点131点
 125352点248点135点
 124356点250点139点
 123359点253点142点
 122363点255点146点
 121367点257点150点
 120371点259点154点
 119374点262点157点
 118378点264点161点
 117382点266点165点
 116385点268点168点
 115389点270点172点
 114393点273点176点
 113393点275点179点
 112393点277点183点
 111393点279点187点
 110393点282点191点
 109393点284点194点
オール4108393点286点198点
 107393点288点202点
 106393点290点205点
 105393点293点209点
 104393点295点213点
 103393点297点216点
 102393点299点220点
 101393点301点224点
 100393点304点228点
 99393点306点231点
 98393点308点235点
 97393点308点239点
 96393点308点242点
 95393点308点245点
 94393点308点245点
 93393点308点245点
 92393点308点245点
 91393点308点245点
 90393点308点245点
 89393点308点245点
 88393点308点245点
 87393点308点245点
 86393点308点245点
 85393点308点245点
 84393点308点245点
 83393点308点245点
 82393点308点245点
オール381393点308点245点

赤字の点数は、合格最低点です。神奈川の高校入試は、二次選考といって内申点を考慮しない選考方法があるので、内申がどれだけ低くても、ある点数以上の試験点数が取れれば、合格となります。この点数を合格最低点と言います。

中2からでは遅い

高校受験で利用される内申点が中2からなので、中2から対策をすればいいと思う方がいそうですが、中2からでは確実に遅いです。

そもそも内申点は飛躍的に変化しません。つまり急激に上がることも急激に下がることもないです。大きく揺れても、期ごとに3〜5程度しか変わりません。ほとんどの生徒がステイです。そのため、前期内申オール3の生徒が、後期にオール4になることはなく、また逆にオール2に下がることもないでしょう。

変化は少しずつしか起きません。そのため、中2の後期から急に内申点を上げることはできないです。ではどうしたらよいか?簡単に言えば、中1の最初の内申点が高ければいいのです。中1の最初の内申が高い生徒は、たとえその後のテストスコアが落ちたとしても、先述の通り、大きな変化は起きないので、内申点は大きく変化しません。

つまり、中学1年の最初の内申に全力を注ぐことが、戦略的には最も賢いと言えます。スタートが大事です。これを理解している保護者の方は一定数います。一方で中3の冬に駆け込み寺的に、焦って入塾を申し込む保護者もいます。以前個別指導の塾で教えていたときは、特に多かったです。

よく生徒に言うことですが、内申を上げるには計画が重要です。計画を立てると、逆算してものごとを考えられるようになります。すると、今何をすべきなのかが見えてきます。中学3年間はあっという間です。高校受験から逆算して、何が今必要なのか考えたいですね。