レベル分けに勉強ができることはとても魅力的だったのですが、生徒の学力レベルが上がってくると、1つの問題が発生しました。小学生高学年の勉強になると、生徒がテキストだけで理解することがなかなかできなくなっていきます。生徒一人で勉強ができないので、先生が解き方を解説しないといけません。
解説に割く時間は、生徒の学力が上がれば上がるほど増えていきました。開校当初はそこまでレベルの高い生徒はいませんでしたが、通い始めて徐々に学力が上がってくると、解説をしないといけない問題が増えていきました。ありがたい悲鳴ですね。ただ、自立型個別指導では解説する時間がほとんどありません。
具体的に考えてみます。たとえば、先生1人に対し生徒が10人いる教室を想定してみましょう。どの生徒も1回あたり90分勉強したとすると、先生が一人の生徒と話せる時間は90分÷10人=9分です。実際は先生が丸つけをする時間が5分ほどあるので、1人あたり90分の勉強で4分しか解説時間がありません。