小学生クラスを集団授業にする理由

これまでの指導方法:自立型個別指導

これまでOKUNO塾では、自立型個別指導を行なってきました。自立型個別指導とは、生徒が各自で勉強を進めて、丸つけや直しを先生が行うというものです。要は「くもん」と同じです。生徒は教室に来ると、その日の分の勉強範囲を自分で進めていきます。そして、各教科の勉強が終わると、教室の前方にいる先生のところにテキストを持ってきて、先生に丸つけをしてもらいます。全ての直しが終われば教室での勉強は終了です。全て正解だったら、すぐに帰宅することになりますし、逆に何度も間違える場合は長時間教室にいることになります。

自立型個別指導をなぜ採用していたか?

なぜ小学生クラスで、自立型個別指導を採用していたか?これは塾長の私自身がくもんで育ち、その指導方法が良いと思っていたからです。生徒のレベルに合わせてテキスト学習ができれば良いですよね。

当塾ではアイキャンというテキストを使用しておりましたが、このテキストは小学生の勉強を40段階に分け、各級ごとにテキストがありました。1冊がとても薄く30ページほどで、生徒のレベルに合わせて、級を変えて勉強ができることは、とてもいいことでした。勉強が得意な生徒にも、苦手な生徒もどんな生徒にもレベルを合わせられる教材は魅力的ですよね。

自立型個別指導の問題点:解説時間がない

レベル分けに勉強ができることはとても魅力的だったのですが、生徒の学力レベルが上がってくると、1つの問題が発生しました。小学生高学年の勉強になると、生徒がテキストだけで理解することがなかなかできなくなっていきます。生徒一人で勉強ができないので、先生が解き方を解説しないといけません。

解説に割く時間は、生徒の学力が上がれば上がるほど増えていきました。開校当初はそこまでレベルの高い生徒はいませんでしたが、通い始めて徐々に学力が上がってくると、解説をしないといけない問題が増えていきました。ありがたい悲鳴ですね。ただ、自立型個別指導では解説する時間がほとんどありません。

具体的に考えてみます。たとえば、先生1人に対し生徒が10人いる教室を想定してみましょう。どの生徒も1回あたり90分勉強したとすると、先生が一人の生徒と話せる時間は90分÷10人=9分です。実際は先生が丸つけをする時間が5分ほどあるので、1人あたり90分の勉強で4分しか解説時間がありません。

個別指導なのに個別で教えられない

個別指導と言っておきながら、個別で教えることがほとんどできないと気づきました。昔は生徒の学力も低く、簡単な問題ばかりだったので、テキストを見て解けばよかったのですが、生徒のレベルが上がってくると、そうはいきません。一人でテキストを読んでも分からない問題への質問がバンバンきます。丁寧に解説をしてあげたいのに、その時間はなく、

「自分でテキストを見て考えて!」

などと伝えることになります。つまり、生徒一人ひとりに合わせた学習ができると思いきや、学力が上がっていくと、生徒に合わせた勉強ができなくなったのです。個別指導なのに、個別での指導は全然できなくなってきました。基本は、生徒が自分でなんとかするだけです。わからない問題は解説時間がない場合は、消化不足のまま、家に帰ることになります。

小学生はインプット重視すべき

学力レベルにもよりますが、ある程度、勉強ができるようになると、一人での学習は難しくなります。1+3や2×5などであれば、テキストだけでもなんとかなるでしょう。でも、レベルが上がってくると、問題が難しくなり、先生の解説が必要になるのです。

つまりインプットが重要です。正しい解き方・早く解ける解き方・ミスが少なくなる解き方などなど、いろいろなことをインプットさせるべきです。OKUNO塾の生徒たちは、少しずつ学力レベルが上がってきて、一人で勉強するのが難しい単元に入っている生徒も大勢います。文章問題や思考力系の問題、図形問題などは、考え方をどんどん教えて、生徒たちの頭の中にたくさんの解き方を植え付けないといけないです。

原点回帰:集団授業

なぜ、小学生向けの塾で素晴らしい進学実績を残している、SAPIXや日能研、早稲アカなどが集団授業を行なっているか?それはたくさんのことをインプットさせられるからでしょう。OKUNO塾でも、原点に立ち返りました。集団授業では、自立型個別指導に比べはるかに多くの時間を解説に割り当てられます。

集団授業のデメリット

もちろん、集団授業のデメリットもあります。それは授業についていけなくなる生徒がいることです。全体のレベルが高くなってくると、その集団レベルに合わせた授業になるので、やはりついていくのは難しくなります。おそらく今後は授業についていけなくなる生徒がいると思います。それはしょうがないことです。

個別指導では、学力が上がっていった生徒に合わせることができなくなりますし、集団授業では、授業についていけない生徒に合わせることができなくなります。どちらかの指導形態を取れば、どちらかの学力層は自然と対象外にります。我々は塾なので、勉強ができるようになった生徒に合わせるべきだと判断し、9月から集団授業に形態を切り替えます。

新規生徒の募集!

ということで4月から小学生クラスは集団授業に切り替わります。対象は4年生〜6年生です。まだまだ各学年に余裕があります。ぜひOKUNO塾の集団授業で学力を伸ばしてみませんか?小4は国語・算数、小5小6は国語・算数・英語が指導科目となります。中学生を教える講師が小学生クラスも担当するので、早いうちから中学生で困らない学力を身につけさせます!ぜひお問合せください。