【神奈川県公立高校入試】志願変更の方法は?当日欠席の場合はどうする?

もしものことを考えておきましょう

神奈川県の公立高校入試は今年は2023年2月14日からスタートしますが、その前にあらゆる状況を想定しておきましょう。たとえば、受験する高校の倍率が高すぎて、やはり受ける高校を変更したい!という場合や、インフルエンザやコロナに感染して、当日の試験が受けられない場合はどうなるのか?予め知っておきましょう。

志願変更について

志願変更は1回だけできる

まずそもそも、出願した後に「やはり別の高校に出願し直したい」という場合は、志願変更が1回まで可能です。

具体的な流れとしては、2月1日までに出願をして、2月1日の夜に教育委員会から各高校の倍率が発表されます。(翌日の朝刊にも出ますね。)それを見て「自分が出願した高校の倍率が高くやはり受ける高校を変更したい」という場合は、2月6日〜2月8日の間で志願変更が可能です。

志願変更の手順

志願変更を完了させるためには3つの場所に行く必要があります。

中学の先生に伝える:まず、志願変更すると決めた時点で、すぐに中学の先生に伝えてください。多くの中学校では志願変更初日までに学校の先生に伝えるように言われているはずです。

通っている中学校:志願変更願を記入し、印鑑を中学校の先生に押してもらいます。事前に伝えているので、先生が準備しているはずです。これがないと志願変更できません。志願変更者は、学校の授業を抜け出して手続きをしに行くことになります。

最初に出願した高校:中学校で志願変更願に押印してもらったら、最初に出願した高校に行き、自分が提出した願書などを返却してもらいます。高校に入ると「志願変更の方はこちら」などと案内板が出ているので、そちらの方向へ進むと、受付の方が対応してくれます。高校での所要時間は30分ほどです。

新たに出願する高校:返却してもらった願書などを持って、新たに出願する高校に行き、願書などの書類を提出することになります。こちらも、校内案内板が出ていますので、それに従って進みましょう。先ほどよりも時間がかかる場合が多いです。30分〜1時間ほどかかると想定しておきましょう。

ということで、なかなか大変です。移動時間もありますからね。出願している場所がそれぞれ離れているほど、手続きに時間がかかります。また、基本的には「③新たに出願する高校」で手続きが完了したら、また中学校に戻らないといけません。となると半日以上潰れてしまう可能性もあります。受験直前期に、勉強時間が削られてしまうので、志願変更はあまりおすすめできません。

誰が志願変更に行くの?

志願変更に行くのは大抵の場合、生徒本人ですが、指定はありません。保護者の方のみでも可能です。保護者の方が行く場合も、中学校→高校→高校という流れは変わりありません。

志願変更の受付時間に注意

志願変更には注意点が1つだけあります。それは高校の窓口受付時間です。志願変更は2月6日〜2月8日まで可能ですが、2月6日と7日は9:00-12:00, 13:00-16:00の午前と午後が受付時間なのに対し、2月8日は9:00-12:00のみの受付時間です。

上述の通り、志願変更には3カ所を回らないといけません。もし2月8日に志願変更を一気に済ませようとすると、時間がなく手続きができない可能性があるので、変更する場合は早めに行いましょう。基本的には中学校側から、志願変更は初日に行うよう伝えられているはずです。

インフルやコロナに感染して受験できない場合は?

学力検査のみ追検査が可能

新型コロナウイルスやインフルエンザなど、何らかの理由で試験や面接を欠席した場合、学力検査のみ追検査が行われます。今年は2023年2月14日が学力検査で、追検査は2023年2月22日となります。学力検査から8日間も後なので、その間に体調を万全にして追検査に臨みましょう。なお、面談や特色検査を休んだ場合は、予備日に行われることはありません。

まずは中学校にすぐに連絡を!

試験が受けられないと確定した時点で中学校に連絡をしてください。追検査は中学校の校長先生が高校に追検査受験願を提出しないといけません。そのため、まずは所属する中学校に試験が受けられないこと、あるいは試験を休んだことをすぐに伝えないといけません。

面接や特色検査の点数はどうなっちゃうの?

追検査はあくまで学力調査のみなので、特色検査や面接が再度行われることはありません。となると、面接や特色検査の点数はどうなるのか?気になりますよね。

神奈川県の教育委員会によると、面接や特色検査が受けられなかった生徒は『資料の整わない者』として扱われます。

資料の整わないものについては、参考にできる資料を活用して選考する。と記載がありますが、具体的な選考方法は書かれていません。内申点や学力調査(あるいは追検査)は受けているわけですから、この2項目をもとに高校の先生が合否を判断するのでしょうが、詳細は不明です。

一般的に資料が整わなくても不利にはならないと言われております。しかし、実際の選考基準がブラックボックスなので、外部の人たちにはわかりません。個人的には、面接の点数の代わりに内申の「主体的に取り組む態度」の項目を点数化しているのでは?などと考えていますが、やはり詳細はわかりません。

追検査はどこでやるの?

追検査の会場は、基本的には志願先の高校で受験することになります。ただし、横浜市立の高校は横浜商業高校で実施されるなどの例外もありますので、必ず手元に届く案内を確認してください。

追検査は5教科?難易度は?

学力調査の追検査なので、5教科行います。毎年問題は学力調査も追検査も神奈川県の教育委員会から発表されているので、誰でも閲覧可能です。

一般的に追検査の方が難易度が高いと言われています。数学や理科に関しては意識的に難しめに作られているような印象です。ただ、学力調査よりも1週間遅いので、その分勉強時間が確保できること、そして、最新の学力調査の問題を知ってからつい検査に臨めるので、新しい問題傾向を知れるというメリットもあります。